栃木の移住体験施設が利用100組達成 「IJUテラス蔵人館」で記念セレモニー

100組目の利用者となった原田さん(左から2人目)

 【栃木】万町の移住体験施設「IJU(いじゅう)テラス蔵人(くろうど)館」の利用者が4日までに100組を迎え、同施設で5日、記念セレモニーが行われた。

 同施設は「旧綿忠(わたちゅう)はきもの店」の蔵を市が整備した。市内での生活を短期間体験してもらい移住につなげようと、2018年にオープン。2階建ての1LDKで、キッチンやバス、家電製品を備えている。1泊2日から最大1カ月間利用でき、料金は水道光熱費込みで1泊2千円、1カ月3万円。

 市地域政策課によると、開設から年間10組以上の利用が続いており、一定の需要があるという。16年に開設した入舟町の移住体験施設「蔵の街やどかりの家」と合わせると、これまでに25組58人が市に移住した。

 100組目となったのは東京都品川区、ダンスインストラクター原田宏美(はらだひろみ)さん(57)。4日に入居し、7日まで滞在する予定だという。

 セレモニーで大川秀子(おおかわひでこ)市長から市産とちあいかなどの記念品を受け取った原田さんは「自然豊かな場所に憧れ、数年前から移住を考えていた。施設は不便もなく住みやすい。前向きに移住を検討したい」と話した。

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