あなたの好きな“しあわせ”ソングは?

4月8日は、“4(シ)・8(ワ)”の語呂合わせで「しわの日」「シワ対策の日」なのだそうですが、某仏壇会社のCM「おててのしわとしわを合わせてしあわせ」にちなんで、“しあわせ”ソングをいくつか紹介したいと思います。

“幸せ”というテーマは、やはり多くのアーティストが心を留めるとあって、その曲数は枚挙にいとまがありませんが、ひとまず、多くの人が耳にしたことがある楽曲をピックアップしていきます。

老若男女問わず聴いたことがある曲としては、やはり「幸せなら手をたたこう」でしょう。アメリカ民謡を原曲とし、1964年に坂本九が歌ってヒット。翌年の第37回選抜高校野球大会の開会式入場行進曲にも使用されました。

次に、FLYING KIDSの「幸せであるように」。FLYING KIDSはバンドオーディション番組『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称『イカ天』)の初代グランドキングとなり、1990年にこのシングル曲でメジャー・デビューを果たしました。

冒頭の“髪をほどいた~”から幸せなムードが伝わってくるのが、大滝詠一が1997年にリリースした通算14枚目のシングル「幸せな結末」(写真)。木村拓哉と松たか子主演の“月9”ドラマ『ラブジェネレーション』主題歌として制作されました。キムタクが放つ「ちょ待てよ!」のセリフでも知られる同ドラマは平均視聴率が30%を超え、それに合わせて「幸せな結末」も大ヒットし、大滝詠一名義では初めてチャートでトップ10(最高2位)にランクインした楽曲となりました。

2002年にポルノグラフィティの8枚目のシングルとしてリリースされたのが、「幸せについて本気出して考えてみた」。穏やかでぬくもりあふれる楽曲が多いイメージの“しあわせソング”ですが、こちらは明るいポップロック・サウンドで、手を突き上げて歌うライヴ定番曲としても知られています。

シングル曲以外でも人気の“しあわせ”ソングは数多くありますが、ここでは2曲をチョイス。宇多田ヒカルの「幸せになろう」は、2002年リリースの3rdアルバム『DEEP RIVER』に収録。ヴェートーベンの「エリーゼのために」のメロディを引用した印象深い楽曲として人気を集めています。

ケツメイシの「幸せをありがとう」は2003年リリースの3rdアルバム『ケツノポリス3』に収録。同曲は、DJ KOHNOの結婚を祝って他のメンバーが極秘に制作を進めるも、結婚式に完成が間に合わなかった……という逸話で、ファンの間には知られているようです。

リクルートの結婚情報雑誌『ゼクシィ』CMソングとして書き下ろされたのが、MISIAの「幸せをフォーエバー」。CMのテーマ「プロポーズ」にちなんだ歌詞とゴスペル風のコーラスというハッピーテイスト満載な楽曲で、2013年にMISIAの29枚目のシングルとしてリリース。翌年のアルバム『NEW MORNING』にも収録されています。

タイトルに“しあわせ”はつかないものの、“しあわせはこんなとこにある”と歌われるのが、SMAPの「peace!」。日本のロック・シーンに偉大な功績を遺してきたCharの代表曲「Smoky」を彷彿とさせるイントロが印象的なこの曲は、SMAP出演の人気バラエティ番組『SMAP×SMAP』のテーマ・ソングとして多くのファンに愛されています。1997年に26枚目のシングルとしてリリースされ、翌年のアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』などに収録されています。

最後は、世界的なムーヴメントを起こしたファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)の「ハッピー」を挙げておきましょう。当初はシーロー・グリーンのために作曲したものの、その後自らの歌唱でアニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』のサウンドトラックからシングルカット。ウィリアムスの2ndアルバムる『ガール』にも収録さました。

映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』で主人公フェロニアス・グルーを演じたスティーヴ・カレルやミランダ・コスグローヴ、キャラクターのミニオンといった同映画出演者をはじめ、マジック・ジョンソン、セルジオ・メンデスなどさまざまな著名人が出演する“世界初の24時間のミュージック・ビデオ”が話題となると、YouTubeに世界150ヵ国超のさまざまな場所で「ハッピー」に合わせて踊るトリビュートビデオが数多く登場。「ハッピー」ブームが巻き起こりました。日本でもウィリアムスと親交があるNIGOが監修し、ウィリアムス自身も参加した日本版「ハッピー」のミュージック・ビデオを制作。さまざまな日本の著名人が参加しています。また、この曲はTV番組やCMでも頻繁に使われるなど、長く広く愛され続けています。

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