大洲産ヒノキの机と椅子で新年度スタート! 市教委が小中に導入

大洲産ヒノキ製の机と椅子を使う生徒に、木材加工に対する思いを語る井上さん(右)

 地元産の木材や森林の役割について理解を深めてもらおうと愛媛県の大洲市教育委員会は本年度から、市内の小中学校に大洲産ヒノキ製の机と椅子を導入する。8日は6中学校の3年生150人が、温かみのある真新しい机と椅子で新年度の学びをスタートさせた。

 市教委は2026年度までに8中学校の全学年、27年度には12小学校の高学年向けに整備する計画で、計1550セット製作する。23年度は中学3年生向けに、300セットを約2400万円かけて作った。うち2千万円は森林環境譲与税を充て、市教委によると学校用の机・椅子に同税を活用するのは県内初という。

 サイズは新JIS規格対応の縦45センチ、横65センチで、従来より各5センチ大きい。教科書の大型化やタブレット端末の使用を踏まえ、学校現場から新規格での整備要望があったという。

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