春キュウリ緑鮮やか 金沢で収穫始まる

春キュウリを収穫する生産者=8日午前9時、金沢市打木町

 石川県内産春キュウリの収穫は8日、金沢市打木町で始まり、生産者が同日午後の初出荷に向け、緑鮮やかに育ったキュウリ約1トンを次々と摘み取った。9日に初競りがあり、県内のスーパーに並ぶ。

 JA金沢市砂丘地集出荷場胡瓜(きゅうり)部会によると、今年は2月以降の低温と日照不足で生育がやや遅かった。初出荷は昨年より5日遅れとなったが、皮が柔らかくてみずみずしく、品質は上々という。

 同JA管内では今年、農家12人が3.43ヘクタールでハウス栽培し、7月上旬までに約410トンの出荷を見込む。西川薫部会長(72)は地震の被害はほぼなかったとし「おかげさまで順調に育った。おいしく食べてほしい」と笑顔を見せた。

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