堅苦しい?閉鎖的?…いえいえそんなことありません。加入率右肩下がりの自治会イメチェンへあの手この手 指宿市自公連

さまざまな取り組みで、自治会の魅力をPRする指宿市内の公民館長ら=市役所

 指宿市内の自治会でつくる市自治公民館連絡協議会(自公連)が、加入促進に力を入れている。異動期の1~4日には、市役所で公民館長らが転入者と直接面談。新たに作成したオリジナルキャラクター入りのリーフレットなどを配り、活動内容や魅力をPRした。

 市内には計188の自治会があり、子ども会や見守り活動、ごみステーションの維持管理などに取り組んでいる。近年は人口減もあり、加入率が2020年の80.50%から、24年1月1日現在では75.85%にまで減少している。

 自公連は昨年度、市内の丹波校区をモデルに意見交換し、複数の加入促進策を事業化。自治会の堅苦しい印象を払拭するため、同校区に住むデザイナーの今柳田弥生さん(43)と協力してオリジナルキャラクターを考案した。

 キャラクターは、人と人とのつながりや笑顔などをイメージ。子どもにも親しみやすいよう、絵本のような表紙のリーフレットやクリアファイルも用意した。公民館長が名札を着けることで気軽に相談できるようにしたほか、インスタグラムでの情報発信も始めた。

 同校区自公連会長の臼山正二さん(70)は取り組みを通して、「これまでは閉鎖的な面もあったが、問題点を共有し合って各自の意識も高まった」と実感。「幅広い世代に喜んでもらえる催しがたくさんある。一人でも多くの人に魅力を知ってもらい、加入者増加につなげたい」と話した。

自治会加入促進につなげようと、新たに作成したキャラクターやリーフレット

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