「悲しむ家族が二度と現れないように」 新居浜園児重体事故、保護者が手記公表

 2023年5月に愛媛県新居浜市の新居浜上部のぞみ保育園で生後8カ月の男児が給食中に意識を失い、重体となっている事故で、市の第三者委員会の報告書提出や園の会見を受け、男児の両親が8日、手記を公表した。「私たちのように悲しむ家族が二度と現れないようにしてほしい」と再発防止策の徹底などを訴えた。

 手記では、報告書について「事実関係、対策がしっかりとまとめられ、私たちに寄り添ったものだった」と言及。「全ての保育現場に伝わり、対策の実行、継続を願う」と要望した。

 園に対しては「起こるべくして起きた事故で、悔しさと悲しみでいっぱい」と改めて非難。管理体制がずさんで、命を預かる認識に欠け過ぎていると憤った。

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