【インド】23/24年度車小売り1割増、乗用車は過去最多[車両]

インドの自動車販売店協会連合(FADA)は8日、2023/24年度(23年4月~24年3月)の新車販売台数(登録台数、トラクター含む)が前年度比10.3%増の2,453万334台だったと発表した。メーカーからの出荷量の改善やスポーツタイプ多目的車(SUV)の需要増を追い風に、乗用車は過去最多を記録した。

全てのカテゴリーが前年度の実績を上回った。内訳は、▽乗用車が8.5%増の394万8,143台▽商用車が4.8%増の100万7,006台▽二輪車が9.3%増の1,751万7,173台▽三輪車が48.8%増の116万5,699台▽トラクターが7.6%増の89万2,313台——。乗用車、三輪車、トラクターは過去最多を更新した。

マニシュ・シンガニア会長は声明で、二輪車が好調だった要因として、メーカーによる出荷量の増加や新モデルの投入に加え、農村部の経済が新型コロナウイルスの打撃から回復したことを挙げた。乗用車についても同様の要因が見られたと言及した上で、「市場シェアの50%を握るSUV人気が(乗用車販売の)成功に大きく寄与した」と分析した。

24/25年度は、堅調な経済成長や政府の支援策、作付けや収穫を左右する南西モンスーン(季節風)の雨量が平年並みと予想されることから、農村部を中心に需要が喚起されるとの見解だ。

24年3月の単月販売は、前年同月比3.1%増の212万7,177台だった。内訳は、▽乗用車が6.2%減の32万2,345台▽商用車が5.9%減の9万1,289台▽二輪車が5.4%増の152万9,875台▽三輪車が17.1%増の10万5,222台▽トラクターが3.3%減の7万8,446台——。FADAによると3月は都市部で消費者の購買意欲が低下した。

FADAの発表は、全国1,447カ所の地域交通局(RTO)のうち、1,360カ所の車両登録データを基にしている。

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