【ベトナム】通年の経済成長目標6.5%を提案、計投相[経済]

ベトナムのグエン・チー・ズン計画投資相は3日の政府定例閣議で、2024年通年の経済成長率目標を6.5%とすることを提案した。国会が定めた6~6.5%の目標幅の上限に相当する。べトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」などが同日伝えた。

第1四半期(1~3月)の実質国内総生産(GDP)伸び率が5.66%となり、同四半期では20年以降の最高だったことや、消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同期比3.77%にとどまったことを踏まえ提案した。国内外の経済回復や、財政・金融両面での優遇措置の施行も織り込んだ。

6.5%の通年目標を達成するには、残り3四半期で6.75%の成長が必要になる。ズン氏によれば、第2四半期(4~6月)は6.32%、第3四半期(7~9月)は6.79%、第4四半期(10~12月)は7.08%の成長が見込まれる。

ズン氏は目標達成に向け、土地法、信用機関法、不動産事業法の施行細則の早期作成を促した。さらに、デジタル化やグリーン化といった新たな成長の原動力を生かすため、より多くの措置を講じるべきだと述べた。各国政府との合意の履行や行政改革、マクロ経済の安定維持も呼びかけた。

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