日本の女子プロレス界のトップに君臨する”お騒がせ女”が、米国マット界の話題を席巻している。
３月31日限りで女子プロレス団体「スターダム」を退団し、去就が注目されているジュリアが現地４月６日、世界最高峰のスポーツエンターテインメント「WWE」傘下のNXTスタンド＆デリバー大会を視察に訪れた。リングサイドで試合を見守っている様子をWWE公式SNSにアップされ、「スーパースター入りするのか!?」と現地メディアで大きく報じられている。
ジュリアは元スターダムのエグゼクティブプロデューサーだったロッシー小川氏、WWEのスティーブン・リーガル氏と観客席に座る様子が映し出された。会場の紹介アナウンスもあり、観衆は「美しき狂気」と称される日本人スターの立ち振る舞いに目を奪われ、大興奮だった。
彼女の名は瞬く間に全米メディアを賑わせた。米プロレス専門サイト『SE Scoops』は「WWE傘下のNXTは、女子部門で新たなスタープレーヤーを得ることになりそうだ。すぐにメインロースター入りするわけではないが、日本人のジュリアはWWEデビュー間近だ」と、早くもNXT入りを断定的に報じている。
同じく米プロレス情報サイト『POST Wrestling』は「WWEの女子ロースターに、また新たなスターが誕生することになる。土曜日のNXTスタンド＆デリバー大会の放送で、スターダムの超目玉タレントであるジュリアが登場した」と記し、日本人スターの過去の経歴を詳細に紹介している。
記事内では、「ジュリアは過去５年間、スターダムでの活躍で高い評価を得てきた。2020年のシンデレラ・トーナメントや22年の５★STAR GP（ファイブスター・グランプリ）といったビッグトーナメントで優勝し、多くのトップベルトを獲得してきた」と伝え、現代の日本女子プロレス界を牽引する希有な存在だと評す。
加えて、「WWEはジュリアが今週末のNXTに出席したという事実以外は何も明らかにしていないが、別のメディアによるとジュリアはメインロースターに直行するのではなく、まずNXTで過ごすと伝えられている」と報告。こちらも、ジュリアの米マット進出を確実視している。
まだ正式に米国進出を明言していないジュリアだが、自身の公式X（旧ツイッター）にはWWEの現場責任者であるトリプルH氏と控室で対面。カメラ目線で握手する意味深なツーショット写真を投稿している。さらに、同団体の年間最大ビッグイベント『レッスルマニア40』を生観戦した写真を２枚添えて、「I was so excited !!!（私はとても興奮したよ）」と綴り、世界最高峰の祭典を観客席から楽しんでいた。
はたして、彼女がWWEに移籍するのはほぼ確実なのか。今月１日にはプロレスリング・ノアの『レッスル・マジック』（５月４日、東京・両国国技館）に参戦することを正式に発表したジュリア。スターダム時代に強烈なカリスマ性を発揮し、プロレス界の枠を超えて人気を博す稀代のレスラーの次なる戦場はどこになるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
