スタジアムの立地や機能、7月めどに方針 富山県サッカー協会、6月に愛媛・今治視察

 富山県内初のサッカー専用スタジアム建設を目指す県サッカー協会は8日、県民会館で会合を開き、スタジアムの立地条件や機能、整備・運営方法などの基本方針について、7月をめどに策定することで一致した。県民向けのアンケートも実施し、方針に反映させる。

 駅周辺などのまちなかに整備するか、車の利用がしやすい郊外にするかを決めるほか、官民連携や民設民営など整備手法の方向性を固める。同協会は商業施設などが入る複合施設を想定しており、どのような施設が必要かもまとめる。6月末に愛媛県今治市にある日本初の民設民営サッカースタジアム「今治里山スタジアム」を視察する。基本方針策定後の夏以降に候補地を絞り込み、詳細な計画を作る方針。

 この日の会合は、日本サッカー協会(JFA)47FA普及推進部の大谷憲也氏と、全国のスポーツ施設整備を手がける日本総研(東京)の東一洋氏が参加。JFAと施設整備に関するパートナー契約を結ぶ日本総研が実務役となり、県協会の計画づくりをサポートすることも確認した。

 冒頭以外非公開で、終了後に県協会の建設特別委員会の豊岡達郎委員長と大谷氏が説明した。豊岡委員長は「日本総研の経験とノウハウを参考に、富山ならではのスタジアムを造りたい」と話した。

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