九州を中心に全国約300店超を展開するディスカウント店「スーパーセンタートライアル」が、富山市堀川町の複合商業施設「マイプラザ」の新たなテナントとして出店することが8日、関係者への取材で分かった。24時間営業で、7月中旬のオープンを目指す。北陸地域への出店は初めてとなる。
マイプラザを所有する不動産会社「R＆H」（大阪市）によると、同店2階で2016年7月まで営業していた家電量販店「ジョーシン」の跡地に入る。衣料品や食材、日用品など7～8万アイテムを扱う総合商業施設で、賃貸面積は約5千平方メートル。4月中旬から改装工事に入り、7月に完了する見込みだ。
店舗を運営するトライアルホールディングス（HD、福岡市、亀田晃一社長）は小売業の他にソフトウエア開発も手がけ、セルフレジ機能を備えた買い物カートや独自のIoT（モノのインターネット）技術を店舗に導入している。グループの2023年6月期売上高は6531億円に上る。
同社グループは、24年2月時点で国内にスーパー313店舗を展開しており、郊外型の大型店舗が多い。かねてから県内への出店を探っており、大型店の営業が可能な広さを確保でき、国道41号掛尾町交差点からも近いことがマイプラザ出店の決め手となった。
マイプラザはダイエープラザとして1988年にオープン。キーテナントの撤退に伴って2001年にマイプラザにリニューアルし、現在はレジャー複合施設となっている。近くにはディスカウント店「ドン・キホーテ富山店」（富山市掛尾町）やショッピングセンターのアピタ富山店（同市上袋）など商業施設が集まっている。
