春から共学化の鹿児島商業、女子生徒75人含む278人が新たな一歩 県内公立高で入学式

新入生を代表し宣誓する松久保美羽さん=9日午前、鹿児島市の鹿児島商業高校

 鹿児島県内の公立高校68校と特別支援学校12校で9日、入学式があった。本年度から男女共学になった鹿児島市の鹿児島商業高では、女子生徒75人を含む278人が、新たな一歩を踏み出した。

 新入生は、伝統の詰め襟ではなく、濃紺のブレザーに身を包み入場。堀之内尚郎(すなお)校長が「新生鹿商の1期生として、新たな伝統をつくって」と激励した。

 ビジネスクリエイト科に入学した松久保美羽(みう)さんは「地域貢献事業について学びたい」。アスリートスポーツ科の萩原填ノ祐(てんのすけ)さんは「ソフトテニスで日本一を目指す」と意欲を見せた。

 定員割れが続いていた鹿児島商業高は昨年、活性化を図るため、共学化と学科見直しを決めた。

 商業の専門知識を学ぶビジネスクリエイト科のほか、スポーツのトップ選手を育てるアスリートスポーツ科、IT(情報技術)に対応した人材を育てる情報イノベーション科に再編。本年度入試では、3学科とも出願者数が定員を上回った。

 県教育委員会によると、本年度の入学者は公立高校が約9100人、特別支援学校が約790人。

応援歌「錦江湾頭」で新入生を歓迎する応援団=9日午前、鹿児島市の鹿児島商業高校
上級生らに拍手で迎えられ入場する新入生=9日午前、鹿児島市の鹿児島商業高校

© 株式会社南日本新聞社