森林巡視中の男性が遭難か 群馬・渋川市

 群馬県警渋川署は9日、渋川市伊香保町伊香保の県有林内で1人で巡視作業をしていた県渋川森林事務所の男性職員(60)が、遭難した可能性があると発表した。

 同署によると、男性は8日午前8時半ごろ、自宅を車で出発。同50分ごろ、勤務先に入山の連絡があった。昼休憩時に妻に連絡しており、午後2時ごろ「これから(再び)入山する」と伝えていた。同3時半ごろ、妻が男性に電話するも応答がなかった。

 夕方の定時報告の連絡がなかったため、午後5時ごろ、勤務先の職員が妻に連絡。自宅に帰宅していないことから、作業地付近を探したが発見できず、午後6時5分ごろ同署に通報した。

 同署は通報を受け、署員4人で車付近を探したが見つからなかった。9日は天候が回復後、山岳経験のある署員らで捜索に入った。同日午後1時現在で発見には至っていない。

 男性は登山歴がある。上はベージュ色、下は紺色の作業着を着用。グレーの厚手ウインドブレーカーを羽織り、グレーと緑色の登山靴を履いている。深緑色のリュックサックとヘルメット、地図、水筒を装備していたという。

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