大谷翔平“クリケット効果”で打撃絶好調! 長打連発の打棒にコーチも誇らしげ「こうなったら止まらないね!」

現地4月8日のミネソタ・ツインズ戦で、5打数3安打、1本塁打、2二塁打、2得点と驚異的な成績を見せつけた大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)。そんな彼の好調ぶりに目をつけた米メディア『The Athletic』はその要因を明かしている。

実は、日曜日に開催されたシカゴ・カブス戦で今永昇太と対戦するも、2打数無安打に抑えられた大谷。その後、雨が強くなり4回裏途中で2時間51分の中断を挟んだ。その間、背番号17はクリケットのバットを手に取り、ティーバッティングで軌道を確認したのだ。

丸みのある野球用と違い、平らな面が特徴のクリケットバットを使用することで、面を意識することができる。そのユニークな練習をすることで、インパクトを最大限に引き出す感覚を身につけたようだ。
その時の光景を思い浮かべながらアーロン・ベイツ打撃コーチは、「雨天延期になった時、みんな混乱していて、悪ふざけとかし合っていた。でも彼が練習し始めたら、みんなも同じように使っていたんだよ」と明かしている。

その効果は抜群だったようだ。再開後、6回の第3打席では右三塁打、第4打席は中二塁打と、長打2本を放った。そして翌日のツインズ戦では、今季3号となる1発も飛び出し、メジャー通算174発目を記録したのだ。

打棒が光る背番号17についてベイツコーチは、「打者は、時々カチっとうまく当てはまる時がある。こうなったら止まらないね」と誇らしげに語った。

またデーブ・ロバーツ監督も、「我々は毎日多くのことを学んでおり、日に日に状態が上がってきていると思う。彼はよく笑っているし、質問もするようになった」と日本人スターの変化を口にした。

思わぬ効果で、松井秀喜氏の持つ日本選手歴代最多175本にあと1本に迫る大谷。歴史が変わる瞬間は間もなく訪れそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社