間借りの小学校で入学式 内灘・西荒屋小 〈1.1大震災〉

入学式に臨む西荒屋小の新1年生=9日午前10時35分、内灘町鶴ケ丘小

 地震による液状化で被災した内灘町西荒屋小の入学式は9日、間借りして授業している同町鶴ケ丘小で行われ、新1年生5人が学校生活をスタートさせた。

 5人は一人一人名前を呼ばれると、元気よく「はい」と返事した。木山ちさ校長は「話をしっかり聞ける子になってほしい」と式辞。保護者に対し、「送迎などで負担を掛けるが、教職員一丸で指導に当たる」と呼び掛けた。

 川口克則町長は祝辞で「一日も早く本来の西荒屋小で授業が再開できるよう全力を尽くす」と語った。

 西荒屋地区は液状化で道路が波打ち、沿道の住宅が大きく傾くなど甚大な被害を受けた。西荒屋小は通学路の安全が確保できないとして、約6キロ離れた鶴ケ丘小の教室を間借りして授業を行っている。

© 株式会社北國新聞社