4月新設のFC今治高校里山校の入学式が9日、愛媛県今治市高橋ふれあいの丘の今治里山スタジアムであった。学園長を務めるサッカー元日本代表監督の岡田武史さん(67)らが見守る中、1期生34人が夢に向かって歩もうと誓い合った。
小雨の中、新入生はピッチ内で力を合わせて巨大な校旗を持ち上げるパフォーマンスを披露。代表の9人が決意表明し、曽我部あこさん(15)は「1期生として入学できることを誇りに思う。自らの可能性を信じ、夢を追い求めて、将来の後輩に希望と勇気を与えられる存在になりたい」と期待に胸を膨らませた。
岡田学園長は祝辞で、多様性を重んじる大切さに触れ「人は顔も考え方も価値観も違うが、ただ違うというだけで、間違っているわけではない。互いに認め合い、全員が楽しんでほしい」と激励。「過去の経験が通用しない時代が来ようとしている。これからは主体性を持ち、自分で失敗しながら学ばなければならない」と呼びかけた。