9日午後1時37分ごろ、能登町武連(むれ)の自営業出家(でいえ)祐也さん(68)所有の工場から出火し、木造2階建てを全焼した。隣接する木造2階建て住宅と木造2階建て納屋にも延焼し、約4時間10分後に消し止めた。けが人はいなかった。
珠洲署と奥能登広域圏事務組合消防本部などによると、出家さんは60代弟と2人暮らしで、いずれも逃げ出して無事だった。付近住民によると、出家さんの90代の母は能登半島地震で町外に避難中だった。
現場は穴水町境に近い山間部の集落で、工場には金属加工機械が置かれていた。地震で現場に通じる道路は損壊していたが、通報から約20分後に消防車1台が駆け付けた。署などが10日に実況見分し、出火原因を調べる。