愛媛県八幡浜市の商店街で有志が開いている路上ライブ「八幡浜の中心で愛を唄う」が14日で30回目を迎える。市内外の音楽愛好家やダンスグループが月に1回集い、街を盛り上げている。
会場は新町と銀座の両商店街が交差する代官所屋敷跡で、手がけるのは会社員の石堂隆志さん(64)や漬物店経営大山哲生さん(64)ら市内の音楽仲間。商店街の音楽イベントを引き継ぎ2019年11月に始めた。名称は作家片山恭一さん(宇和島市出身)の小説タイトルにちなんだ。
商店街の家に生まれ育った石堂さんは大阪や松山で長らく過ごし、40歳を前に八幡浜へ帰郷した。感じたのは昔の活気がしぼんでいたこと。年々寂しくなる中、趣味の弾き語りを生かしたイベントをしたいと考えたという。