交通事故“ブロック”を レットル選手が安全運転呼びかけ

「追突注意」などのボードを掲げ、ドライバーに安全運転を呼びかけるレットル佐賀の選手ら=神埼市の県道川久保線

 春の交通安全県民運動に合わせ、日本ハンドボールリーグ男子のトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀、神埼市)の選手が9日、市内で交通安全の啓発活動を行い、通勤時間帯のドライバーに安全運転を訴えた。

 ハンドボールのブロックのように交通事故を防ごうと、神埼署が協力を依頼した。成田幸平選手(34)、田中圭選手(29)、尾﨑聖選手(25)と、白バイ隊員ら警察官14人が参加した。

 「追突注意」「運転中の携帯電話禁止」と書かれたボードやのぼり旗を手に、「安全運転をお願いします」などと呼びかけた。尾﨑選手は「携帯電話を使いながらの運転や、スピードを出し過ぎている人がいた。事故への注意喚起ができた」と話した。

 昨年県内で発生した人口1万人当たりの人身事故件数は、同署が管轄する神埼市がワースト1位、吉野ヶ里町がワースト2位だった。西田傑交通課長は「国道34号や264号など主要道路での事故が半数を占める。特に追突事故が多いので、前方確認などを徹底して運転に集中してほしい」と求めた。(樋口絢乃)

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