長崎ゆかりの曲「でんでらりゅーば!」が人気 「ばってん少女隊」春乃らPR 手遊び歌、誕生のきっかけ

「でんでらりゅーば!」と「ureshiino」をPRする(左から)柳美舞、春乃きいな、蒼井りるあ=長崎新聞社

 九州を拠点に活動する6人組アイドルグループ「ばってん少女隊」のメンバーのうち、長崎市出身の春乃きいな(22)、福岡県出身の蒼井りるあ(17)と柳美舞(16)の3人が3月、長崎新聞社を訪れ、SNSなどで人気が高まっている長崎ゆかりの曲「でんでらりゅーば!」と、佐賀県嬉野市にちなんだ新曲「ureshiino」をPRした。
 「ばってん少女隊」は2015年に春乃ら6人で結成。その後、メンバーの交代があり、蒼井と柳は21年4月に参加。ライブなど幅広い活動を展開している。
 「でんでらりゅーば!」は九州ゆかりの童謡をサンプリングする企画で、春乃が小学生の頃から親しんだ長崎の手遊び歌を推したのが誕生のきっかけ。昨年10月29日に横浜アリーナ(横浜市)であった「スタプラアイドルフェスティバル~秋の新曲収穫祭」で初披露した。
 そのライブ映像などを昨年12月からユーチューブなどで配信。童謡がポップに生まれ変わり、手遊びを組み合わせ、キツネをイメージしたダンスや衣装も「かわいい」と評判に。関連する動画も拡散してTikTok(ティックトック)への動画投稿数が約1660本あり、それらの総再生回数は約1300万回に上る。先月は有線チャートのトップテン入りし、街中で耳にする機会も増えている。
 春乃は「多くの人に振りを覚えてほしいし、長崎に興味を抱いたり、訪れたりするきっかけになれば、うれしい」と話している。
 3月22日にリリースした「ureshiino」は嬉野市に伝わる「豊玉姫伝説」から着想を得た曲。蒼井は「ジャケットには嬉野名物の温泉やお茶なども描かれている。この曲を通して嬉野を盛り上げたい」。柳は「2022年は大型音楽フェスへの出番が増え、昨年はパリ公演も経験し、手応えを感じている。これからも九州の魅力を広く伝えていきたい」と意気込んでいる。
 「ureshiino」はBATTEN Recordsから発売。エムカード価格1500円。

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