「紅こうじ」岩手で初の健康被害疑い 在住者1人、入院必要なし

 岩手県は9日、小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」成分を含む商品を摂取していた県内在住者1人が健康被害を訴え、医療機関を受診したと公表した。同社の商品との関連が疑われる被害は県内で初めて。

 県によると、摂取したのは同社が販売する健康食品で、大阪市の回収命令の対象になっている。診断の結果、入院は必要なかった。

 同市から健康被害の疑いがある本県在住者数人について県に調査依頼があり、確認作業の過程で今回の事案が発覚した。

 県は他の数人の状況も確認中。今後は、国に報告した医療機関の受診者数などを毎週水曜に県ホームページで公表する。

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