江戸時代に作られた宇和島城天守の10分の1の木製模型を基に、関西学院大が現代の技術を応用して新たな模型を作るプロジェクトが始まった。8日、建築学部の学生ら約10人が模型を展示している愛媛県の宇和島城を訪れ、構造を記録して準備に取りかかった。
新たな模型は、同様に天守の10分の1スケールを想定。学生らはメジャーで全体の高さや柱の幅を測り、模型の内部をライトで照らして梁(はり)の本数を記録するなど、イメージを膨らませた。
建築学科4年の丸尾凜々子さん(21)は「現代建築とは異なる魅力を感じた。装飾一つ一つまで大事にし、可能な限り再現したい」と意気込んでいた。