静岡県知事選挙 大村氏は県東部地区へ 連合静岡は緊急会議 自民党は県選出国会議員会議を開催 昨夜はあの大物2人が顔を合わせて…

8日出馬表明した元副知事の大村慎一氏は9日県東部で挨拶回りを行いました。一方、浜松の経済界が推す前浜松市長の鈴木康友氏は
近日中に判断する意向です。

大村慎一氏 三島市役所 午後1時半
「おつかれさまです」

9日午後、三島市役所に姿を見せたのは、元総務官僚で静岡県の副知事も務めた大村慎一氏。

9日知事選への出馬を表明しました。

難波亮太記者:
「午後1時半です。大村さんが三島市の豊岡市長の元を訪れました」

三島市の豊岡市長に出馬を報告した大村氏。

2010年の副知事時代も県と市町との調整を担っていました。

Q.きのうの出馬表明に続いて、翌日にはこうして東部の主要な都市、ものすごく動きがスピーディーだが、それはどういった狙い?

大村慎一氏:
「私はちゃんとあの有言実行でありたいと思っているので、私がオール静岡と言っている趣旨は、口ばかりになってしまうような気がして。できるだけこれから多くの地域でこういった思いを伝えさせて頂きたいと思っている。」

川勝知事があす辞職願を提出することになり、後任を決める知事選は、5月9日告示、5月26日投開票の日程が濃厚になっています。

告示まできょうでちょうど1カ月という「超短期決戦」です。

連合静岡は

「オール静岡」での相乗りを目指す大村氏にとって、気になるのが連合静岡の動きです。

選挙での高い集票力を持つ労働組合組織・連合静岡。

9日午前、知事選対応をめぐり臨時の会議を開きました。

連合静岡 角山雅典会長:
「知事選も5月末がどうも投開票濃厚になってきたということでございますので、時間がない中でこれから候補者の擁立にむけた対応も含めて、みなさまから忌たんのないご意見をいただければ」

会議後、取材に応じた角山会長は、今週土曜日に、連合静岡と立憲民主党県連、国民民主党県連、ふじのくに県議団の4者で集まり、対応を協議する方針を示しました。

連合静岡 角山雅典会長:
「大村さんはもうご自身が表明されたと。それで今、鈴木康友さんが前向きだという両名の名前が挙がっている。働く者のための政策をしっかり県政としてやっていただける方。そういった方を選んでいく必要があるんじゃないかと」

鈴木康友氏は

浜松市の経済界が擁立を目指している鈴木康友氏。

静岡朝日テレビの取材に対し、「国政と市政での経験を生かして、県政のかじ取りをする決意はある」と、出馬への意欲を示しています。

ただ、きのうの大村氏の電撃出馬表明が微妙な影響を与えているとの見方も。

浜松の政界関係者:
「大村氏に先手を打たれた。これで自民党がまとまれなくなってしまった。鈴木康友氏は出にくくなった」

浜松の政界関係者:
「経済界の鈴木康友氏待望論は固い。出馬すれば連合静岡も鈴木氏につくだろう。大村氏の方が降りることになるのではないか」

鈴木氏は出るのか、出ないのか、周辺に「近日中に判断したい」と話しているということです。

石川嘉延前知事と鈴木修会長が

そんな中、昨夜、大物2人が居合わせるパーティーが…。

同じテーブルの隣同士の席に座ったのは、石川嘉延前知事と、スズキの鈴木修相談役です。

石川前知事は、自治省の後輩である大村慎一氏の「後ろ盾」、鈴木修相談役は、浜松市長時代から支援してきた鈴木康友氏の「後ろ盾」です。

このタイミングで、奇しくも双方の関係者が同席したテーブルでは、2人が何やら会話する場面も。

Q鈴木修相談役とは何話した?

石川嘉延前知事:
「いろいろ久しぶりだったので、雑談。あれこれ話が弾んだ」

Q選挙の話は?

石川嘉延前知事:
「一切ない」

Q大村氏支援?

石川嘉延前知事:
「自然の流れでそうなる。選挙前後問わず、彼ならば川勝県政とは違った県政を、いい方向にしてくれると期待しているからそういう意味で支援していこうと思っている」

大村氏支持を明言した石川前知事。

鈴木康友氏が出馬を決断した場合の一本化調整については・・・。

石川嘉延前知事:
「鈴木氏がどんな政策をしたいのか伺って、大村氏よりよいと思えればそうなるかもだけど、大村氏を否定するものが何もない。康友氏は市長として時期も重なっていて手腕評価しているが、知事と市長は使命が違う。知事としてどうなるかは判断する材料がない」

自民党

今後の焦点のひとつが自民党の対応です。

9日午後、県内選出の国会議員で対応を協議したあと、城内実県連会長が取材に応じました。

自民党県連 城内実会長 都内 午後4時ごろ
「特に、こういう一本化が良いとか、独自候補で出すべきだとか、野党候補の方がもし出たら相乗りするとかそういう話は一切ありませんでした。みんなで話し合っていろんな声を聞きながら、そして何と言ってもやっぱり政策が大事だと思いますので、そういうことを踏まえて決まってくるんじゃないかなと思う」

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