《能登半島地震》防災に経験生かす 派遣の職員が活動報告 群馬・安中市

 能登半島地震の被災地支援で石川県の輪島市とかほく市に派遣されていた群馬県安中市職員の活動報告会が8日、市役所で開かれた=写真。応急給水や住宅の被害認定調査に当たった4人が現地の状況を伝え、経験を安中市の防災に生かすことを誓った。

 日本水道協会の要請に基づく輪島市での応急給水活動には、1月から3月にかけて計20人が派遣された。派遣職員を代表して山川和宏さんと有阪修二さん、桜井賢人さんが写真を交えて給水の様子を説明。今後も能登地域を見守り、「情報をしっかりとキャッチし、水道事業の未来につなげていく」とまとめ、思いを新たにした。

 2月にかほく市で被害認定調査に当たった多胡明義さんは、最新機器のシステムを使った効率的な調査方法を紹介。比較的新しい分譲住宅地の道路の亀裂や浮き上がった側溝の画像を示し、液状化などを報告した。

 岩井均市長は「率先して手を挙げて現地入りし、しっかりと状況を把握して活動した。経験を今後に生かしてほしい」とねぎらった。

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