特集は憩いの場です。長野市川中島町に誰でも利用できる街の「縁側」がオープン。手がけた女性はお年寄りや子供たちの「居場所」になればと期待しています。
利用者:
「こんにちは~」
利用者:
「認知症にならないんだって、人としゃべると」
お年寄りたちがにぎやかにおしゃべり。
ここは、長野市川中島町の住宅街にある「仲町の縁側」。
内田広子さん(72)が自宅の一部を利用して3月中旬に開きました。
元々は内田さんの義理の父親が1952年から営んでいた自転車店だったスペースです。大型店の進出などで10年ほどに前に閉店してからは物置になっていました。
ここ数年、新型コロナの影響もあり、気軽に集まれる機会や場所が減ったと感じていた内田さん。新たな居場所・街の「縁側」として活用することにしました。
仲町の縁側・内田広子さん:
「ちょっとお茶飲んだりとか、みんなが遠慮なく会える場所はないと思う。やっぱりちょっと寂しいなと」
「縁側」は毎週木曜日の午前10時から正午までの2時間、開放され誰でも利用できます。
この日も次々と住民が訪れ、お茶を飲みながら会話を楽しんでいました。
「お茶うけ」は持ち寄った漬け物やチョコレートケーキ。
75歳:
「(こういう場所に出てくると)明るくなる。そういうふうな気持ちでいないと年取っちゃうし、大事だと思う。集まれる、雑談すると気持ちが晴れ晴れするしね」
74歳:
「いいんじゃないですかね、普段、家にいて話すことのない方が来てくれれば。皆さんにお世話になってます」
「縁側」には約1000冊の本も。内田さんは図書館司書の経験があり交流の一つとして貸し出しも行っています。
いわば「ミニ図書館」です。
4日は入学式を終えたばかりの新1年生もやってきました。
新1年生:
「(絵本楽しみ?)うん」
酒井義子さん(83):
「(スポーツクラブに)先月は24日行った」
利用者:
「体動かすのが一番」
近くに住む83歳の酒井義子さん。息子夫婦と同居していますが、日中は一人で過ごすことが多いといいます。
酒井義子さん(83):
「喜んで来てます、行くとこないので(笑)。家にただいるので。話があったり、お茶をいただいたり、最高の場所。張り合いが出て、100歳まで生きなきゃなと(笑)」
酒井義子さん(83):
「じゃあね、ごちそうさまでした」
「また、毎週木曜日(笑)」
住宅街にできた街の「縁側」と「小さな図書館」。
内田さんは気軽に利用してほしいと話しています。
仲町の縁側・内田広子さん:
「1日のうち2時間ぐらいちょっと安否確認って感じで『元気だった?』ってね。そんな感じで集まれればいいんじゃないかなと」