松平春嶽や梅田雲浜…福井県文書館が新収蔵史料8点を披露 うち6点が初確認、4月13日から企画展

松平春嶽が大目付の岡部長常に送った書状(福井県文書館提供)

 福井県文書館(福井市)は4月10日、新収蔵史料の一部を福井県庁で披露した。松平春嶽や梅田雲浜、橋本左内ら幕末に活躍した福井ゆかりの偉人たちの自筆書状など8点で、初めて確認された史料もあり、他藩との交流や当時の政治状況がうかがえる。

 同館には昨年3月以降、県民などから675点の史料が寄贈された。今回披露した8点は書状や短冊、掛け軸で、このうち6点が新たに確認された。残る2点は過去に記録はあるが、所在が分からなくなっていたという。

 松平春嶽の書状は、1862(文久2)年に幕府の政事総裁職に就いた後、大名などを監視する大目付の岡部長常に対し、薩摩藩主の父、島津久光に官位を与えるよう助言している。

 13日から県文書館で8点の史料に関する企画展を開く。書状の内容や、それぞれの功績などをパネルで紹介する。6月26日まで。

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