岩泉町歴史民俗資料館がリニューアルオープン 旧小川小に移転

古民家を再現した展示

 休館中の岩泉町歴史民俗資料館(三上訓一館長)は21日、同町袰綿の旧小川小校舎に移転して開館する。国道340号沿いに立地し、町内にあった学校の思い出を振り返る資料室や郷土料理の調理、試食ができる体験室などを新設。町はリニューアルオープンと位置付け、文化や歴史の発信拠点として期待が高まる。

 校舎は2階建てで、昔の暮らしを再現した古民家や国内最初の恐竜化石「モシリュウ」のレプリカをはじめとした地質関連、かつて町内で栄えた炭鉱など多岐にわたるテーマを教室ごとに展示。資料は移転前と比べて1.6倍の約4千点となった。

 新たに設けた学校資料室には、校舎の写真や昔の学用品、文集など懐かしい品々が並ぶ。町内の小中学校はかつて分校を含めて63校あり、準備した前町教育長三上潤さん(73)は「今残さなければいけない。当時を知らない世代にも思いをはせる機会にしてほしい」と願いを込めた。

 木―日曜に開館し、午前9時~午後4時。入館料は300円で、町民と高校生以下は無料。問い合わせは町教委(0194.22.2111、内線504)へ。 

 

© 株式会社岩手日報社