ウグイス、潮騒路に美声/八戸・種差海岸

中須賀の海岸沿いのやぶの中で美声を響かせるウグイス=10日午後1時半ごろ、八戸市の種差海岸

 前日の雨から一転、青空が広がった10日の八戸市。種差海岸では潮騒とともにあちこちでウグイスのさえずりが響いた。

 種差の葦毛崎展望台から大須賀にかけての県道(うみねこライン)の山側のやぶをすみかにウグイスが飛び回る。おなじみの「ホーホケキョ」の鳴き声は聞こえてもなかなか姿を見せない。時折、近くで鳴き声がして驚くこともあるが、すぐに姿を隠してやぶの中を飛び回り、声だけを響かせる。「ケチョケチョケチョ」と短い鳴き声に変わることもあるが、これは縄張りに侵入されたときの警戒音、あっという間に飛び去る。

 ウグイスはスズメほどの大きさで体色はくすんだオリーブ色。やぶの中では本当に目立たない。それでもさえずるときは精いっぱい口を開いて懸命な様子だ。野鳥観察は、まだやぶの葉っぱが茂らない今がチャンスだ。【全文】

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