芸術の魅力発信 今季も多彩な企画展 あーとびる麦生が開館/久慈

7日に始まったあーとびる麦生の企画展の一つ「野里隆 油彩と時事マンガ展」

 閉校した小中学校校舎を活用した久慈市のアート芸術作品展示館「あーとびる麦生」(熊谷行子理事長)が7日、今季の業務を始めた。11月までの開館期間中は、絵画や版画、染め物などの企画展、ワークショップなどを通じて芸術の魅力を発信する。入場無料。

 同展示館は旧麦生小中学校に2010年5月にオープンし、アーティストの創作活動の拠点、老若男女が芸術に親しむ場となっている。常設展に加え、2~3カ月ごとにさまざまな企画展を開催。今季は11月30日まで、県内外の作家の作品や地元コンクールの力作など23企画展を予定している。

 7日は七つの企画展がスタートした。一戸町生まれの野里隆さん(滝沢市在住)の「油彩と時事マンガ展」は初開催。自民党の裏金問題と、クマが指定鳥獣に追加されたことを描いた最新作「政治資金」をはじめ、長年書きためた皮肉やユーモアたっぷりの時事マンガなどが並ぶ。

 「米澤ファミリー展」では、盛岡市で看板業を営むアクリル画家米澤満さん(洋野町生まれ)、兄のフリーカメラマン米澤豊さん、日本画などを手がけた母の米澤ナミさん(故人)のさまざまな力作が展示され、来場者の関心を集めていた。

 開館日は原則、毎週土、日曜日で、時間は午前10時~午後4時。問い合わせはあーとびる麦生=電話・ファクス兼用0194(58)2429、開館日のみ対応=か、ホームページへ。【全文】

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