「歌とじゃんけん」で認知症予防 ワークショップに100人 長崎・波佐見

参加者全員で童謡を歌いながらじゃんけんする堀口さん=波佐見町総合文化会館

 音楽と頭の体操を組み合わせることで認知症予防や健康増進を目指すワークショップが、長崎県東彼波佐見町折敷瀬郷の町総合文化会館であった。
 佐世保市出身の堀口直子さんが理事長を務める東京の一般社団法人「日本音楽レ・クリエーション指導協会」が3月下旬に開き、約100人が参加した。
 堀口さんは自身の祖母が小脳梗塞で意識不明になったエピソードを紹介。駆けつけた堀口さんが祖母の大好きな歌を耳元で歌うと反応があり、「余命3日」とされていたが回復したと言う。歌唱中は脳の血流が活発になるなど、歌の効用を説いた。
 続いて参加者は、同時に複数の動きをすることで頭が活性化する「異操作運動」を体験。歌いながらじゃんけんしたり、手拍子をしたりして笑いに包まれた。堀口さんは「間違ってもいい。みんなで楽しく笑うことも認知症予防につながる」と説いた。

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