伊アルファロメオ、小型SUV「ミラノ」でEV市場に参入

[ミラノ 10日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティス傘下のイタリア高級車メーカー、アルファロメオは10日、同社初の完全電気自動車(EV)となる小型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ミラノ」を発表した。

車名は同社が1910年に創業したイタリア北部の都市ミラノにちなんで付けられた。54キロワット時の電池を搭載し、基本仕様車の航続距離は410キロメートル。価格は政府購入補助金支給前で3万9500ユーロ(4万2880ドル)から。ハイブリッド車も展開され、価格は2万9900ユーロから。

EVとハイブリッド両方の受注を開始しており、小型SUV「ジープ・アベンジャー」や「フィアット600」など同じくポーランドにあるステランティスのティヒ工場で生産される。

アルファロメオはラインアップを再構築中で、2022年には小型SUV「トナーレ」を投入してモデルの入れ替えに着手。先月には27年までに全車種を電動化する目標に変更はないと発表した。

23年の欧州市場での販売台数は前年比52%増の5万台強。ブラグインハイブリッド車も投入されたトナーレの販売好調が寄与した。

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