【都道府県別】近畿地方はパンがお好き? パン好き「食パン代」ランキング

年間1万円オーバーの都道府県は2つ:気になる消費者物価指数の上昇率も確認

4月11日は「しっかりいい朝食の日」。さまざまな食品を手掛けるカルビー株式会社により制定されました。

日付は「し(4)っかり、い(1)い(1)朝食」と読む語呂合わせが由来。入園・入学や就職など、新しい生活が始まる4月でも健康的な朝食はとても大切です。

ところで、筆者と馴染み深い近畿地方には老舗の和菓子屋や和食、お漬物など、日本らしさを感じられる食べ物がたくさんあります。その結果、自然と朝食はご飯派になりました。

しかし、とある調査結果を見てみると、近畿地方は全国的にパン好きが多いエリアである模様! 一体どういうことなのか、公的機関が公開しているデータも確認してみました。

今回は、マイボイスコム株式会社による意識調査の結果を見ていきましょう。記事の後半では、総務省の家計調査をもとにした都道府県別「食パン代ランキング」や最新の消費者物価指数をご紹介します。

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地域別の傾向もわかる「パンに関する意識調査」結果

マイボイスコム株式会社は2024年2月、パンに関するインターネット調査を実施。

パンをテーマにした調査は今回が7回目で、回答者数は9702名にものぼりました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:MyVoiceのアンケートモニター
  • アンケート母数:男女合計9702名(全国)
  • 実施日:2024年2月1日~2月5日
  • リリース公開日:2024年3月21日

【比較一覧表】どのくらいの頻度でパンを食べる?

調査内の質問項目に、パンを食べる頻度について尋ねるものが含まれていました。

1回目の2007年から今回の2024年にかけて、見られた変化を表にまとめて紹介します。

【比較】2007年〜2024年・どのくらいの頻度でパンを食べる?

1回目と7回目の調査結果を見てみると、意外にもパンを食べる頻度は全体的に低下。結果からは、そもそもパンを食べない人が微増していると伺えます。

日本国内でも食生活が多様化し、グルテンフリーが話題になるなどしたことも少なからず影響していると考えられます。

【地域別】パンを食べる頻度が高い地域は?

また、地域別に見てみると近畿地方でパンを食べる頻度が高い傾向にありました。一方で、北海道や東北地方では低い結果となったようです。

近畿地方には京都や大阪などを中心に伝統的な日本食を提供する飲食店が人気なイメージもあるため、少々意外に思えます。

同じ国の中で、差が生まれるのはおもしろいですね。もしかしたら、地域特有のネタや名産などの価格変動などが影響しているのかもしれません。

次の章からは、都道府県別「食パン代ランキング」や2024年3月の消費者物価指数の中旬速報値をみていきましょう。

【都道府県別】パン好きはどこ? 「食パン代ランキング」

米を主食とする日本人にとっても、食卓の主役のひとつ。スーパーに行けば、高確率でパンを買う、という人も珍しくないでしょう。

パンにはさまざまな種類がありますが、特に「食パン」はトーストやサンドイッチなど、日常的なパン。1年分の食パンに対する支出が最も多いのは、どの都道府県なのでしょうか。

今回は総務省が実施している家計調査から、県庁所在地をもとにした都道府県別ランキング結果を紹介します。

【都道府県別】2023年:1世帯当たり年間「食パン代」ランキング上位

トップ10のなかに近畿6府県のうち、和歌山県・兵庫県・奈良県・京都府・大阪府がランクインしていることから、近畿地方ではパンがよく食べられているのが分かります。

ランキングの続きもみていきましょう。

【都道府県別】2023年:1世帯当たり年間「食パン代」ランキング下位

また、地方別に集計した結果では「近畿地方」が9943円でトップ。もしかしたら、近畿ではパンを食べる文化が根付いているのかもしれません。

2024年はどうなる?消費者物価指数の上昇率

エネルギー価格の高騰や円安による輸入コストの増加などにより、日本国内の物価は上昇傾向にあります。2024年4月は、食品だけで2800品目が値上げされるようです。

2024年3月29日、総務省が公表した情報によると2024年3月分の消費者物価指数の総合指数(東京都区部)は、2020年を100として107.1をマーク。前年同月比で2.6%の上昇です。

食料のなかでもパンを含む「穀類」は、前年同月比で7.2%も上昇しています。

以前の感覚で買い物すると想像以上の出費になるケースもあるため、一度家計を見直した方が良いかもしれませんね。

近畿地方はパンをよく購入するエリア!地域ならではの「ご当地パン」にも注目

企業や公的機関の調査結果を見てみると、近畿地方は全国的にパンをよく購入している地域であるとわかりました。

近畿地方にはサンミーやサンライズ、サラダパンなど、地域ならではのパン商品がたくさん販売されています。

遠方に住んでいる方も、近畿地方を訪れる機会があるときはぜひ現地のパンを食べてみてくださいね。

参考資料

  • マイボイスコム株式会社「【パンに関する調査】パンを毎日食べる人は3割強、高年代層で比率高い。好きな菓子パン・惣菜パンは「サンドイッチ」がパンを食べる人の6割、「カレーパン」が5割弱」(PRTIMES)
  • 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)1世帯当たり年間の品目別支出金額」
  • 総務省「2020年基準 消費者物価指数 2024年(令和6年)3月(中旬速報値)」

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