香港独立派が亡命政府樹立を討議

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判が4月9日に56日目を迎えた。10日付香港各紙によると、「共犯証人」である李宇軒氏は2020年に国際社会運動の状況について話し合うために陳梓華氏と情報交換し、最終的には「ボトルネック」と「権力の空白」に直面し「フロントマン」が香港を離れ「香港亡命政府」を樹立する必要があるとの認識に至ったと証言した。

検察は2020年7月23日の李氏と陳氏のシグナル会話を法廷で明らかにしたが、その中で元立法会議員の梁頌恒氏や元香港民族党召集人の陳浩天氏など一部の「香港独立」支持者に言及していた。李氏は、当時2人は「フロントマンになるために緊密に協力していた」と説明し、今後の仕事の方向性について話し合ったと説明。陳氏はSWHKが変わる必要があり、「『フロントマン』を推進する必要がある」と考えていたと説明した。社会運動を促進するために最終的には前に出る能力と意欲を持った「フロントパーソン」がいないことがわかったと指摘した。

李氏は陳氏に対し「亡命政府をつくためにはフロントマンの少なくとも1人は香港を離れなければならない」と言及したが、2人で話し合った結果、「フロントマン」の候補者はいなかった。李氏は「香港亡命政府」の樹立には2つの前提条件があると述べた。まず第一に、亡命政府は香港では樹立できない。第2にフロントマンが必要である。2020年8月10日、李氏は陳氏に「チームメンバーがあなたをテレグラムグループから追い出したほうがいいのかと尋ねている。黎さんに何かが起こったからです」とメッセージを送ったが、陳氏は「その必要はない」と答えた。 重光団隊の一部のメンバーは陳氏のアカウントが黎氏とあまりにも密接に関連しているとみていたと語った。

李氏は当時行っていた活動が「香港版国家安全法」に違反する可能性があり、逮捕される可能性があると考えていたため、李氏と陳氏は香港を離れることの是非について、事件の前後によく話し合った。 李氏は2020年8月10日午後3時頃に逮捕された。陳氏は同日午後3時30分頃、李氏に次のようなメッセージを送った。「一部の実業家や政治家は黎氏との関係を断ち切ろうとしている」

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