赤ちゃんの両足、海にパチャパチャ…伝統の「浜下れ」で無病息災願う 奄美で早くも海開き

赤ちゃんの足を海につけて無病息災を祈る家族連れら=11日、奄美市笠利の用安海岸

 旧暦では3月3日となる11日、鹿児島県の奄美群島各地で海開きがあった。浜辺で遊ぶ伝統行事「浜下(お)れ」の日に当たり、家族連れが初節句を迎えた女の子の両足を海水につけ、無病息災を祈った。

 奄美市笠利のリゾート施設「ばしゃ山村」前の用安海岸には12組が参加。好天に恵まれ水温は23度だったが、初めての海に泣き出す赤ちゃんもいて、保護者らは目を細めた。

 龍郷町の会社員平田ゆう奈さん(27)に抱えられた生後5カ月の心衣采(こいと)ちゃんは、泣きそうになるのをこらえた様子。夫の瞬さん(31)は「今日まで無事に育ってくれたことに感謝したい。これからの成長が楽しみ」と話した。

〈別カット〉一足早い海開きを楽しむ家族=11日、奄美市笠利
赤ちゃんの足を海につけて無病息災を祈る母親ら=11日、奄美市笠利の用安海岸

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