福井県坂井市と丸岡文化財団は4月11日、第32回日本一短い手紙一筆啓上賞のテーマを「願い」と発表した。世界平和や災害復興、個人的な思いなど、どの世代にとっても身近なことから、同財団の田中典夫理事長は「それぞれの夢や希望などを素直に書いてほしい。手書きすることで、ひょっとしたらかなうかも」と応募を呼びかけた。10月18日まで受け付ける。
市一筆啓上日本一短い手紙の館でテーマを発表した池田禎孝市長は、「北陸新幹線県内開業という福井県民の悲願がかなったという思い、正月に発生した能登半島地震の復興への思いなど、いろいろな思いが詰まったテーマ。多くの人に坂井市を訪れてもらいたいという願いも込めた」と紹介。市の友好提携先の東京・品川区から初めて後援を受けたことも明かし、「(品川区と)さらに連携を深めていきたい」と語った。
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選考委員は、昨年ゲスト参加だったお笑いコンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんが正式に加わり、シンガー・ソングライターの小室等さん、詩人の佐々木幹郎さん、福井市在住の作家宮下奈都さん、俳人でエッセイストの夏井いつきさん、住友グループ広報委員会事務局長の長澤修一さんの6人が務める。
募集するのは40字以内の手紙形式の作品で、未発表作に限る。応募数に制限はない。入賞者は来年1月に発表される予定。応募先は〒910-0298、福井県坂井市丸岡町霞町3の10の1、一筆啓上賞「願い」係。問い合わせは丸岡文化財団=電話0776-67-5100。