「みらい農業学校」が開校 原発事故からの農業復興誓う 福島県南相馬市

開校式に臨んだ西辻校長(中列右から4人目)と入校生ら

 福島県南相馬市の「みらい農業学校」は11日、市内小高区の旧鳩原(はつぱら)幼稚園で開校した。市内外の20歳から55歳までの15人が入校し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興や農業によるまちおこしに尽力すると誓った。

 幅広い世代が農業を学び、農業法人に就農できるよう支援する研修機関。たまねぎやブロッコリーなど20品目を栽培できる計2ヘクタールの実習場やビニールハウス3棟などを備えており、さまざまな作物の育て方を習得できる。市内の農業法人と連携したインターンシップや農業従事者の学び直しにも取り組む。

 開校式を行い、同校を運営するマイファーム(京都市)社長の西辻一真校長が「入校生はそれぞれ多様な経験をしてきた。想像できない革新を生んでほしい」とあいさつした。入校生一人一人が自己紹介し、決意を語った。

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