長崎くんちの踊町発表 五嶋町など7カ町 「バラエティーに富んだ奉納に」

2014年の長崎くんちで奉納された五嶋町の「龍踊」=長崎市、諏訪神社

 長崎伝統芸能振興会は11日、長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」(10月7~9日)で演(だ)し物を奉納する七つの踊町を発表した。新型コロナ禍などの影響で3年間中止となったため、五嶋町の「龍踊」などが10年ぶりに長崎の秋を彩る。
 踊町と演し物は、清祓(きよはらい)の順に▽八幡町「山伏道中、剣舞、弓矢八幡祝い船」▽麹屋町「川船」▽銀屋町「鯱(しゃち)太鼓」▽西濵町「龍船、二胡(にこ)演奏」▽興善町「本踊(ほんおどり) 石橋(しゃっきょう)」▽万才町「本踊」▽五嶋町「龍踊」。それぞれ傘鉾(かさぼこ)も奉納する。
 幹事町を務める五嶋町くんち協賛会の中村重敏会長は「久々に7カ町がそろい、バラエティーに富んで充実した奉納になると思う。期待に応えられるよう頑張りたい」と話した。
 各踊町は6月1日の小屋入り後、7月下旬から本格的な稽古を開始する。10月3日の「庭見せ」で傘鉾や本番で着用する衣装などを展示し、同4日の「人数揃(にいぞろ)い」では演し物の仕上がりを披露する。同7日はお下りの後に傘鉾パレードを予定している。

長崎くんちの今年の踊町と演し物

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