福島県会津美里町ゆかりの偉人知って 町観光協会がリーフレット作成 観光関係施設や学校へ配布

会津美里町にゆかりのある偉人を紹介しているリーフレット

 福島県会津美里町観光協会は、町にゆかりのある偉人の功績などを紹介するリーフレット「会津美里の偉人と往来した歴史人」を作った。町内の観光関係施設や学校へ配布し、郷土の偉人への理解を深めてもらう。協会関係者は「古里の宝を知り、誇りにしてほしい」と話し、地元愛が育まれることを期待している。

 リーフレットは町内の国指定史跡・向羽黒山城(むかいはぐろやまじょう)を築いた蘆名盛氏(あしなもりうじ)や、徳川将軍3代に仕えた高僧・天海大僧正(てんかいだいそうじょう)など12項目を取り上げている。

 野口英世博士の母野口シカさんや、漫画家の手塚治虫さん、人気映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公「寅さん(渥美清さん)」ら同町と関係がある人物も紹介している。

 2千部を作成し町内全ての中学校と会津西陵高の生徒と教諭、全小学校の教諭、観光施設向けに配布した。高田中に11日、町観光協会の水野俊彦会長、遠藤秀一副会長、編集を担当した西田健理事、岩淵貴之事務局長が訪れ、リーフレット約220部を届けた。

 贈呈式で水野会長が生徒会長の熊倉弓真さん(3年)に手渡した。小関英紀校長が同席した。水野会長、西田理事らが「ぜひ冊子を読んで勉強し、あちらこちらに足を運んで、地域の宝に触れてほしい」と話した。熊倉さんは「これを機にもっと、美里を知りたい」と笑顔を見せた。

(会津版)

© 株式会社福島民報社