5つの施設でアートに触れて 連携イベント13日開幕/八戸市美など

内覧会で参加者に展示品を説明をするアーティストら=12日、青森県立美術館

 青森県内の五つの美術館・アートセンターによる「AOMORI GOKANアートフェス2024」が13日から始まる。5施設が連携した大規模イベントは県内で初めて。9月1日まで、各施設の個性を生かした多彩な展覧会やイベントを展開する。青森市の県立美術館で12日、オープニングイベントが行われ、関係者が芸術に親しみながらアートフェスの成功を祈った。

 県立美術館のほか八戸市美術館、十和田市現代美術館、青森市の青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)、弘前れんが倉庫美術館が共同で実施。美術館を、出会いとつながりが生まれる「原っぱ」に見立てた「つらなりのはらっぱ」というテーマを掲げる。美術館を見学するだけでなく、県内の文化や自然、工芸、グルメを堪能できる周遊プランを提供し、青森の新たな魅力も発信する。

 この日は実行委員長を務める県立美術館の杉本康雄館長が「住んでいる場所以外の美術館を訪れてもらい、地域の魅力を再発見する機会にしてほしい」と呼びかけた。

 十和田市現代美術館で常設展示をし、今回のフェスでは5館で巡回展を行う、アーティストの栗林隆さんは「アートの可能性を作品を通じて感じてほしい」と強調した。

 各施設では公式ガイドブック(税込み1300円)を販売しているほかスタンプラリーも実施している。【全文】

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