塩谷議員「再審査の請求」は支援者の後押しと説明も…「良い印象ない」「問題棚上げ」と街の声=自民裏金問題

自民党の派閥の裏金事件を受け、「離党勧告」処分となった安倍派の塩谷衆議院議員が4月12日、再審査を岸田総理宛てに請求しました。支援者の後押しを受けて請求に踏み切ったと説明していますが、地元の声は厳しいものでした。

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<塩谷立 衆院議員>
「先ほど総理・総裁宛に再審査の請求書を出させて頂きました」

12日午前、報道陣を前に再審査の請求を宣言したのは、静岡8区を地盤とする塩谷立衆議院議員。
派閥の裏金事件をめぐり党から「離党勧告」処分を受けたことを不服として、もう一度、審査をやり直してほしいとお願いしたのです。

<塩谷立 衆院議員>
「事実に基づいた公正公明な、公平な審査を求めて参りたいと思いますので」

塩谷議員は処分について「事実誤認の点が多々ある」などと指摘。今回の問題については自民党全体の問題であり岸田総理の責任も問われるべきだと改めて主張しました。
塩谷議員は再審査の請求に踏み切った理由の1つに地元からの後押しを挙げています。

<塩谷立 衆院議員>
「今日までご支援いただいた方々に話をさせて頂きました。皆さんからは今回言うべきことは言って、しっかり再審査をお願いしたほうがいいという意見が多かったと思います」

しかし、街の声は厳しいものがあります。

<男性>
「勧告受けているんだったら『また(審査を)やってくれ』みたいなことを言われても、こちらとしても良い印象は持てない」
<女性>
「普通の一般的な国民がその額をやったらというのを1回考えてみてほしい。会社辞めるだじゃ済まないじゃないですか」
<男性>
「自分の問題も棚に上げてるし、自民党も落ちるところまで落ちたなと思うだけです」

今後、塩谷議員の請求は自民党の総務会で扱いが協議されることになります。

「相当の理由がある」と認められた場合には、再び党紀委員会で審査が行われますが、審査が認められなければ塩谷議員は自ら離党する考えを示しています。

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