日光二荒山神社のみこし3基、神橋初渡御へ 弥生祭本祭りの17日 「日光の社寺」世界遺産登録25年を記念

日光二荒山神社のみこしが初めて渡る神橋

 【日光】日光二荒山神社の弥生祭の本祭りが行われる17日、世界遺産「日光の社寺」登録25周年を記念して同神社のみこし3基が初めて神橋を渡る。新型コロナウイルス禍が落ち着いたことを受け、みこしの渡御祭自体も5年ぶりに実施。前日の16日には各町の家体(やたい)が繰り出す「宵祭(よいまつり)」(市観光協会主催)が行われ世界遺産のまちを盛り上げる。

 17日の例祭で渡御するのは本社、滝尾(たきのお)、本宮(ほんぐう)3社のみこし。それぞれ通常は本殿裏手にある国重要文化財の神輿舎(しんよしゃ)に収蔵されている。

 今年は従来の渡御ルートを一部変更。正午に本社拝殿を出発し、長坂を経て本宮神社へ向かう途中で神橋を経由することとした。神橋を渡るのは午後1時から1時半くらいの間と見込まれる。その後、日光橋を渡り本宮神社に至る。各町内から氏子ら200人がみこしを担ぐ。

 新型コロナウイルスの影響で、弥生祭はここ4年間規模を縮小して実施してきた。中麿輝美(なかまろてるみ)宮司は「令和になってから初めて、完全な形での弥生祭となる。みこしが神橋を渡ることもなかなかないので多くの人に見てほしい」と話している。

 みこしが神橋を渡る様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でも見ることができ、同神社のホームページからアクセスできる。雨の場合は渡御は中止し、神事のみ行う。

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