ものづくりの人材を育成する多久市の県立産業技術学院で11日、入校式があった。5学科に計50人が入校し、県内産業界の即戦力となるべく、2年間の課程で技術や技能の習得に取り組む。
式では、笠原幸雄学院長が「いろいろな人たちと互いを尊重し、切磋琢磨(せっさたくま)して社会人基礎力を高めて」とあいさつ。南里隆副知事は佐賀のものづくりの伝統に触れ、「挑戦なくして伝統なし」と激励した。
新入生を代表し、木原萌菜美さん(24)が「佐賀県のものづくりのプロフェッショナルになることを目指して技術や技能を身に付けていきたい」と宣誓した。
本年度は建築技術・設計、機械システム、電気システム、自動車工学、木工芸デザインの5学科に新規学卒者31人、離転職者など19人が入校した。平均年齢は20.1歳で、女性は7人。
同学院は県内唯一の公共の職業能力開発校。卒業生の就職率は12年連続で100%を達成している。(古川浩司)