約10年にわたり撮影した絶景を厳選 山陰松島遊覧が浦富海岸の写真集発行

船長らが撮影した浦富海岸の写真集を手にする川口社長=12日、岩美町大谷の山陰松島遊覧

 岩美町浦富海岸で遊覧船を運航する山陰松島遊覧(同町大谷、川口博樹社長)は、浦富海岸の美しい風景や生物などを収めた初の写真集「船長の航海録浦富海岸」を発行し、13日から同遊覧船乗り場の売店で販売する。約10年にわたり撮影した写真の中から「山陰の松島」とも呼ばれる絶景を厳選した。

 写真集は縦18センチ、横19.5センチで、全48ページ。春から夏にかけて天気など条件が合致した時だけに見られる“岩美ブルー”の海、夕方に西日が差す千貫松島など、7人の船長らが撮影した風景写真を中心に収録した。シュノーケリングで見つけたミズクラゲやナマコなど海中生物の写真もある。

 天候が悪く風景を十分に楽しんでもらえない状況を想定し、「船長がきれいだと思う景色をたくさんの人に知ってもらいたい」と10年ほど前に着想。当初は会社設立60周年の2022年に発行予定だったが、コロナ禍のため自粛していた。

 川口社長は「家族や友人にも浦富海岸の良さを(写真集を通じて)紹介してもらい実際に足を運んでもらえるきっかけになれば」と話した。税込み2200円。

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