県の観光や食情報発信 万博向けポータルサイト披露

専用ポータルサイト「とっとリアル・パビリオン」をお披露目する平井知事(左)=12日、鳥取市のとりぎん文化会館

 大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日)の開幕まで1年となった12日、鳥取県は万博期間中に県の観光や食情報を発信するための特設ポータルサイトをお披露目した。県内の観光地、食、自然、祭り・文化、旅行ツアーなどを掲載しており、随時内容を充実させていく。

 とりぎん文化会館であった万博に関する戦略会議でお披露目された。ポータルサイトは、鳥取県全体を万博のパビリオンに見立てて、知られていないリアルな魅力を見つけるというコンセプトで作成した。

 万博に向けて同サイトや県の情報を発信していくエバンジェリスト(伝道師)に、全日空の客室乗務員でありながら鳥取県内で兼業している宇賀神真紀子さんを任命した。

 会議では山口信彦大阪府副知事が出席した県内の行政、商工・観光の関係者に、会場となる夢洲の整備状況を説明。建設の遅れが懸念されている海外パビリオンは約50のうち半数で着工・起工式が済んでおり、各パビリオンへの動線となる象徴的な「大屋根」の建築も8割進んでいるという。

 山口副知事は「正直、来場意欲の機運醸成が課題。多くの人に行こうと思ってもらえるよう鳥取県の力を借りたい」と訴えた。

© 株式会社新日本海新聞社