青森空港、乗降115万人 2023年度・国内便 コロナ前を上回る

 県青森空港管理事務所は12日、2023年度の同空港発着国内定期便の乗降客数が前年度比18.1%増の115万4311人となり、新型コロナウイルス感染拡大が本格化する前の19年度実績(112万9330人)を約2万5千人(2.2%)上回ったと明らかにした。新型コロナの5類移行により、羽田(東京)などを経由して青森県を訪れるインバウンド(訪日客)や、西日本からの観光客が増えたことが要因とみられる。

 国際線を合わせた定期便全体の乗降客数は116万836人(前年度比18.7%)。19年度を2.5%ほど下回ったものの、おおむねコロナ前の水準に戻った。

 路線別では、日本航空(JAL)・東京線が前年度比16.0%増の52万4862人で最多。23年3月から1往復増便し、4往復体制となったJAL・大阪(伊丹)線は同33.8%の18万6309人で、増加率が最も高かった。全日空(ANA)・大阪線は同15.7%増の11万685人。

 札幌線はJALが11万361人(前年度比22.9%増)、ANAが5万7748人(同22.5%増)。フジドリームエアラインズ(FDA)の名古屋(小牧)線は13万1167人(同13.8%増)、神戸線は3万3179人(同12.6%減)だった。

 コロナ禍の運休を経て1月に再開した大韓航空・青森-ソウル(仁川)線は2カ月半ほどで6525人が利用した。

 24年度はソウル線が通年運航となるほか、東京線や大阪線で機材の大型化が計画されており、乗降客数のさらなる増加が期待される。

 県青森空港管理事務所の内山竜一所長は「空港を身近に感じてもらうためにイベントを開くほか、グランドハンドリング(空港の地上業務)の人材確保に協力し、利用促進に努めたい」と語った。

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