「それでもオオタニに動揺はなかった」水原氏訴追後の初打席でメモリアル弾! 大谷翔平の強靭なメンタルに米記者&指揮官も脱帽

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地4月12日、本拠地でのサンディエゴ・パドレス戦に2番・指名打者で先発出場し、初回の第1打席で今季4号となるソロホームランを放った。大谷はこれでMLB通算175号とし、松井秀喜氏が持つ日本人歴代最多本塁打の記録に並んだ。

この大谷の偉業を全米の各メディアも速報で、「満場一致でア・リーグMVPを2度受賞できた大きな理由を証明した」(『MLB.com』)、「ショウヘイ・オオタニにとって新たな歴史的偉業が達成された。反対側のフィールドに楽々とパワーを供給してみせた」(CBS SPORTS)などと伝えている。

また、米メディア『THE ATHLETICS』のファビアン・アルダヤ記者は、「日本人選手の最多本塁打で松井秀喜に並ぶ」と題した記事において、大谷が元通訳の水原一平氏による賭博スキャンダルに巻き込まれ、前日にようやく検察当局の発表によって“潔白”が証明された一件に触れつつ、「それでもオオタニに動揺はなかったようだ」と、スーパースターのメンタルの強さに言及。24億5000万円という衝撃的な額の盗難が明るみになった水原氏が訴追されて以降、初めて入った打席で「記念碑的なスウィングで速度107.3マイル(172.7キロ)の打球をかっ飛ばし、歴史に名を残したのだ」と記した。

「彼はとてもストイックだ」「彼はただのプロで、ただ野球がしたいだけなんだ」
同記者は、そうしたデーブ・ロバーツ監督のコメントも紹介し、騒動に左右されず泰然自若とした大谷の様子についても語っている。

試合は延長戦の末に7対8でドジャースが敗れたが、晴れて無実が証明され、ここからさらに大谷の打棒に勢いが生まれるか。

構成●THE DIGEST編集部

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