「これが大谷翔平の歴史だ!」松井秀喜に並ぶ日本人最多メジャー175本塁打にMLB公式が畏敬の念

偉大な日本人メジャーの先輩に肩を並べた。

現地4月12日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は「2番・指名打者」でサンディエゴ・パドレス戦にスタメン出場し、初回の第1打席に逆方向への今季第4号となるソロホームランを叩き込んだ。この一発で、ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・エンジェルスなどで活躍した松井秀喜氏が持つ日本人選手最多本塁打に並ぶ通算175本に到達した。

メモリアルな一発だけではない。大谷は5回裏の第3打席、レフトにフラフラと打ち上げた打球が、三塁線にポテンと落ちるラッキーな二塁打で日米通算1000安打を達成した。

さらに、7回裏には韓国での開幕戦以来となる松井裕樹との日本人対決が再び実現。甘く入ったスプリットを見逃さず、右中間に弾き返すツーベースで、この日は5打数3安打1打点と猛打が爆発。打率.353、長打率.706、OPS1.098と上昇し、ここ8試合は35打数16安打とバットは絶好調。チームは延長11回で敗れて2連敗を喫したが、日本人スターの勢いは増すばかりだ。
大谷は試合後、通算175本塁打について「率直に嬉しいですし、日本の野球界にとっても大きいことかなと思います」と感慨深く振り返り、「(松井氏は)長距離バッターとして、日本でもずっと見てきた。同じ左バッターとして憧れている存在。そういう方に記録で並べたということは、自分にとってとても幸せなことだと思います」と喜びを表現した。

大谷の記念すべき一発は、現地メディアでも大きな話題となっている。

MLB公式サイト『MLB.com』の公式SNSは大谷の一発に即反応を示すと、「これがショウヘイ・オオタニの歴史だ!」と拍手喝采。「ヒデキ・マツイに並ぶ日本人選手の最多本塁打記録だ!」と記し、巨人時代から親しまれた「ゴジラ」の愛称でメジャーを席巻した松井氏の名前を引き合いに出し、その快挙を称えた。

ロサンゼルス・ドジャースの公式X(旧ツイッター)も175本目の瞬間をSNSに共有。センターからの1カメで大谷の雄姿を追い続け、「ショウヘイ、ヒデキ・マツイに並ぶ日本人最多のホームラン記録達成おめでとう!」と祝福のメッセージを綴った。

試合前には銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者が米ロサンゼルスの連邦地裁に初出廷。条件付きで保釈される騒動のなか、偉才は持ち前の打棒で雑音を一気に吹き飛ばす快音を響かせた。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社