常盤貴子さん「被災猫助ける」 野々市を訪問

保護された猫と触れ合う常盤さん(中央)、朱花さん(左)、角谷代表=野々市市内

 能登半島地震で被災地に残された猫の保護に取り組むNPO法人「こねこサポーター」(野々市市)の活動を支えるため、北國新聞でエッセー「月がきれいですね」を連載する俳優常盤貴子さんが13日、同市内の保護施設を訪れた。同団体は地震後に170匹を保護し、毎週10匹程度を新たな飼い主につないでおり、譲渡先を石川県外にも広げたい考えだ。

 常盤さんは、音楽家で保護猫活動を行う朱花(しゅか)さんと訪問。こねこサポーターの角谷亜紀代表(珠洲市出身)から運営状況を聞き取り、県外を含めた譲渡先探しで連携を確認した。

 猫好きの常盤さんは自宅で2匹を飼っている。輪島市の友人を通じて行き場のない猫が多数いると知って、朱花さんをこねこサポーターに紹介した。

 2月に開設された保護施設は地震で飼い主を失った猫や、被災者から一時預かりを頼まれた猫の保護拠点となる。現在約40匹を世話しているが、これ以上増えると管理運営が難しくなるという。

 常盤さんは「被災地の猫を助け合う活動が地域を越えて広がってほしい」と期待した。

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