【動画あり】福島交通飯坂線「開業100周年」レトロ列車、節目彩る 福島市

福島駅でレトロデザイン列車から下車する利用者ら=午後1時48分

 福島市の福島交通飯坂線が開業100周年を迎えた13日、昭和から平成にかけて使用していた車両のデザインを装飾した「レトロデザイン列車」がお目見えし、1世紀の節目を華々しく祝った。列車は今後も通常ダイヤの中で運行される。

 列車の運行開始に合わせ福島駅で、レトロ列車のデザインを担当したクリエーターの小松大希さんと、福島駅と飯坂温泉駅で流れる新しい到着アナウンスを担当したフリーアナウンサーの久野知美さんが特別ゲストとして立ち会った。小松さんは「忠実な再現に努めた。新たな魅力として誘客につながってほしい」と期待した。久野さんは「電車のアナウンスや走行音などを楽しむファン『音鉄』からも注目を集めたい」と思いを語った。

 列車は桜水駅を出発して飯坂温泉駅に向かい、折り返して福島駅に午後1時48分に到着した。ホームでは鉄道ファンや市民らが出迎え、懐かしそうに写真撮影などを楽しんだ。

 桜水駅から乗車した市内の主婦高橋久子さん(65)は、普段から利用しており、「懐かしい車両を眺めると通勤していた頃や家族との思い出がこみ上げる。いい電(福島交通飯坂線)はこれからも乗り続けていきたい」と話した。

沿線を走るレトロデザイン列車=午後2時35分ごろ、曽根田-福島駅間

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