久光製薬、新研究所で開所レセプション 約230人、新たな研究拠点完成祝う

中冨一榮社長(中央)らがテープカットを行った「SAGAグローバルリサーチセンター」のオープニングレセプション=鳥栖市姫方町

 久光製薬(鳥栖市)が鳥栖市姫方町に建設した新研究所「SAGAグローバルリサーチセンター」で13日、研究者らを招いてオープニングレセプションが開かれた。貼り薬の世界的権威・英バース大のリチャード・ガイ教授を招いて特別記念講演会などを行い、新たな研究拠点の完成を祝った。

 研究者と製薬業界の関係者ら約230人を招いて開いた。中冨一榮社長は「世界で戦える開発力・スピードを発揮し、皆さんと一緒にTDDS製剤(経皮吸収型製剤)を作っていきたい」とあいさつ。施設前でテープカットを行った。

 リチャード・ガイ教授は、経皮吸収型製剤のこれまでの歩みと展望をテーマに講演し、同研究分野の可能性について話した。

 新研究所は、同社の国内の研究所を1カ所に集約し、鳥栖市内にある生産工場と連携して研究力強化と製品開発のスピード化を図る。現在、機材搬入などを進めており、5月に本格稼働を始める。(樋渡光憲)

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